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アマミテンナンショウ
Galearis Cyclochila
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花序
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仏炎苞は緑色の地に白い縦筋,筒部はやや上に開いた筒状となり淡色,舷部は卵形で前に曲がる。
雄株の花序は葉よりも上に,雌株の花序は葉よりも下につく。
花序付属体は柄がなく細棒状,先端はやや急に肥大する。
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葉序
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葉身は鳥足条に分裂し,小葉は13〜21枚,広線形から倒披針形で外側に向かって次第に小さくなる。
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備考
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絶滅危惧IB類(環境省)
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自生環境
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山地林下の石灰岩崩壊地に生育する。
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生態
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12〜2月頃に出芽し,葉の展開に遅れて一個の花序を頂生する。
初夏には早々と休眠に入り,地下茎を残して地上部は枯れる。
アマミテンナンショウの仲間は球根が肥大すると割れやすくなる特徴があり,分割片によって個体数を殖やすこともある。
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草姿が非常に美しく,人気の高いテンナンショウです。
それだけに自生地では盗掘されることも多く,近年は有志により厳重な監視が行われています。
テンナンショウの仲間は一度種さえ取れれば十分な株が得られるのに,この辺りの珍種はなかなか増殖品が普及しません。
特にアマミテンナンショウは実生の生育も良く,栽培も容易なはずなのですが・・・。
自生地においては冬場に成長しますが,関東で野外栽培していると春に出芽するようになります。
耐寒性もそこそこ有るようで,無加温のフレーム内でも冬越し可能です。
また,この仲間には稀に分球しやすい個体があるようで,場合によっては栄養繁殖も望めます。
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2013.3.14 小葉が細かく美しい
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2013.3.14 偽茎には斑紋がある
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2013.3.14 付属体先端はやや膨らむ
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