ベニカヤラン
- G. matsuran -



2013.4.1

  宮城県から屋久島まで,広く分布する着生ラン。 小さいながらも複雑な形の花は,何か渋い魅力を湛えています。 比較的自然度の高い森林を好み,分布は広くとも個体数はさほど多くはない種です。
  写真はモミランと同じ場所に落下していたもの。 モミやスギの大木の樹冠部に着生するため,自生状態はなかなか見られないようです。 むしろ道端に落ちている個体のほうが,かえって見つけやすいかも知れません。

2013.9.30 東京都

  落下個体。 地面に落ちた着生植物はいずれ必ず枯れます。 見つけたら出来る限り保護したいものです。

2013.4.21

2012.7.13

  カヤランとは異なり,ヘゴでも水苔でも栽培は可能ですが,いずれも易しくはありません。 空中湿度と通風の確保が大切です。 日照はそこまで求めないため,多少は遮光したほうが安心して管理できます。
  フウランやカシノキランほどではありませんが,作りこめば枝分かれで栄養繁殖します。 じっくり丁寧に栽培しましょう。

2009.3.14

  緑花タイプ。 九州・四国地方でよく見られます。 通常の紅花タイプに比べると,こちらのほうが花が大きく,やや丈夫です。

2014.4.12 東京山草会にて

2014.4.12 東京山草会にて

  こちらは素心。 上記の緑花とは異なり,葉・萼弁の斑点が一切ありません。 非常に貴重なものです。

2017.6.14

  ベニカヤランの縞斑。地合いの緑が濃いのであまり目立ちませんね。


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