チョウセンキバナノアツモリソウ
- Cypripedium guttatum -



2014.5.18 東京山草会にて

  別名「デワノアツモリソウ」。 国内では旧出羽国(秋田県〜山形県)の男鹿半島にのみ分布しています。 国外も含めると,中国や朝鮮半島,ロシアなど比較的広い範囲に分布しているアツモリソウです。 青森県〜北海道には分布がなく,国産のものは分布の中心からひどく外れた個体群であると言えます。
  なお,本種は種の保存法における国内希少野生動植物種指定種であるため,現在は一切の取引が禁止されています。

2014.5.18 東京山草会にて

  茨城での認可栽培品。水冷鉢にクリプトモス植え。 指定前から栽培している人に言わせてみれば「非常によく殖える丈夫なアツモリソウ」だそうです。 近縁種であるキバナノアツモリソウよりもずっと強健とのこと。 さらに毎年2〜3倍に増殖するので,殖えたはいいが,取引禁止のため処理も分譲も出来ず困っている,という話をあちこちで聞きます。 特定種にならないのが不思議な植物です。
  なちなみに,本種もキバナノアツモリソウと同様,花付きがとても悪いそう。 この鉢は偶然,植え替えを忘れたものと聞きました。 やはり鉢に根が回り,詰まってこないと花を見るのは難しいようです。


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