コアニチドリ
- A. kinoshitae -



2013.5.19

  湿地性の小型種です。 名前は秋田県の小阿仁村から。 太陽と水を好み,無遮光・腰水でも調子よく育ってくれます。 ただ,茎が細いためか,蒸れると根本から倒れることが多いです。 粗めの用土に植え,風通し良く管理しましょう。
  花後,花茎には多数のムカゴが付きます。 採り蒔きすれば沢山の苗が得られますが,開花には二〜三作が必要です。

2014.7.13

  尾瀬ヶ原の自生個体。 流通している個体に比べ,ずっと唇弁が小さいです。 栄養状態の問題か,個体差か。 もしかしたら,普及品にはイワチドリの血が入っているのかもしれませんね。

2013.5.19

  紅一点花「亜紅」。  近年はセルフ及びシブリングの同芸個体も出回っているそうですので,「亜紅系」とでも言うべきかもしれません。 「亜紅」自体は本家大元の秋田県で発見された品種です(青森県産の選別品との噂もありますが・・・)。

2014.5.16

  唇弁が袋状に巻き込む銘品「布袋」。 全面に広がる斑紋も特徴的。 よく「ホテイコアニチドリ」の名前で販売されています。 コアニチドリの銘品としては最もメジャーなものです。

2014.5.16

  福島県で発見された円弁花「寿」。 調子が良いと完全な連舌花になります。

2015.5.18

  子宝咲きの銘品「越後獅子」。力がつけば唇弁が何重にも重なって面白いです。写真の個体はムカゴから育てたもの。長らく流通は少ない品種でしたが,近年ようやく売品を見かけるようになりました。

2015.5.18

  東北地方産の濃色花。 「白神チドリ」という名で頂きました。 やや大型の個体で,花弁全体がほんのりピンクに色づきます。

2016.5.28

2016.5.28

  純白花。 複数の系統が出回っているようです。 二枚目の写真は覆輪斑との二芸品。 緑と白のコントラストが美しい個体です

2013.6.1 知人宅にて

  珍しい白縞斑の個体。秋田県産。

2014.7.1 知人宅にて

  黄中斑。 サギソウの「暁」と同様の芸ですが,こちらは性質が非常に弱いです。 ムカゴにも斑は継承されます。


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