モミラン
- G. toramanus -



2013.1.14

  小さいながらも味のある着生ラン。 長く這う草体に,ベニカヤランに似た花を咲かせます。 写真の個体は東京都のとある山道に落下していたものだそうです。 故鈴木吉五郎氏の手を経て,既に10年以上作り続けられています。

2015.3.21 東京山草会にて

  栽培は簡単ではありません。 湿度と通風の両方を確保しないと新葉の展開や根の活着に異常をきたし,すぐに調子を崩します。 また,乾燥にも非常に弱いため,真夏の直射日光などもなるべく避けます。 半日陰に湿った風が吹き抜けるような場所が理想です。
  本種は虚弱ではありますが,増えはそこそこ良い植物です。 環境さえ合えば盛んに栄養繁殖し,写真のようにボール状にまでなります。 ただ,ここまで殖えてしまうと,折り重なった部分から急に枯れ始める事があるようです。 そのため満作を迎えた株は,一度ヘゴから剥がして作りなおすのがセオリーになっています。

2014.4.12 東京山草会にて

2014.4.12 東京山草会にて

  栽培品の素心花。 緑一色のさわやかな花です。 この他にも覆輪や縞斑など,幾つかの選別品が存在します。

2014.10.3 東京都

  東京都某所にて。 沢沿いの古木に一株だけ見られました。


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