アツモリソウの仲間
- Cypripedium -


野生ランの女王とも言われる仲間です
無菌培養技術の進歩,新しいコンポストの開発などで,入手も栽培も以前に比べて随分容易になりました。
しかし,根本的な性質は変わっておらず,今でも暖地での栽培は厳しいと言わざるを得ません。



和名 学名 栽培の可否 耐暑性 耐寒性 増殖率 備考
アツモリソウ
写真解説
C. macranthos
var. speciosum
1.5 特定国内希少野生動植物種。違法採集品は殆ど流通しなくなった。
高山のランとしては育てやすい部類だが,やはり長期維持は難しい。
近年の温暖化の影響で,関東での栽培はますます厳しくなっている。
なお,macranthos系の3亜種は,それぞれ少しづつ異なった環境を好むので注意。
(他二亜種に比べると,ホテイは乾燥気味を好む,等)
ホテイアツモリソウ C. macranthos
var. hotei-atsumorianum
レブンアツモリソウ C. macranthos
var. rebunense
ドウトウアツモリソウ
写真解説
C. shanxiense 日本では北海道の北見地方にのみ産する。他のアツモリソウよりも更に暑さに弱い。
カラフトアツモリソウ C. calceolus 北海道の一部に数個体が確認されているが,現在は移入種と考えられている。
海外由来の個体が比較的安価に入手可能だが,本種も耐暑性は皆無。
キバナノアツモリソウ
写真解説
C. yatabeanum 2.5 花付きが悪く,暑さが苦手。やはり暖地での栽培はあまりお勧めできない。
盛んに株繁殖を行うため,株分け個体が安価に購入できる。
チョウセンキバナノ
アツモリソウ
(エゾノクマガイソウ)
写真解説
C. guttatum 種の保存法指定種。入手は現状不可能。性質はキバナノアツモリソウと大差ない。
クマガイソウ
栽培解説]
C. japonicum 鉢植えにこだわらなければ栽培・増殖は可能。上手く育てるのにはコツがある。
(タイワンクマガイソウ)
写真解説
C. formosanum 台湾原産。クマガイソウとは異なり,根茎が長く伸びない。
通常の山野草と同様に栽培出来る。
コアツモリソウ
写真解説
C. debile × 1.5 とにかく性質が弱い。株元の腐敗・病気・ハダニなど,低地では不安要素だらけ。
商業生産も行われておらず,購入・栽培は勧められない。


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