ウチョウランの仲間
- Ponerorchis -


小型野生ランの代表格。妖精のような,とても可愛らしい花を咲かせる仲間です。
バブル期,園芸採集によって壊滅的な被害を受けましたが,近年は無菌培養によって生産品が大量に流通するようになりました。



和名 学名 栽培の可否 耐暑性 耐寒性 増殖率 備考
ウチョウラン P. graminifolia △/◎ 2 採集によって自生地のほぼ全てが消滅。山草界における負の遺産となった種である。
現在は園芸品種化が進み,様々な改良個体が容易に入手可能となった。
生育形態は着生ランに近く、岸壁や樹上の苔などに生育する。
アワチドリ P. g. var. suzukiana ウチョウランの亜種及び近縁種。
ウチョウランは地域変異が大きく,この3種の他にも様々な地域個体群が存在する。
現在流通しているウチョウランの殆どは,これらの種を掛けあわせたもの。
サツマチドリ P. g. var. nigro-punctata
クロカミラン P. kurokamiana
ヒナチドリ
写真解説
P. chidorii ×/△ 1.5 暑さ・蒸れに滅法弱い。生産品が多少流通しているが,暖地での栽培は非常に困難。
以前は北海道釧路の個体郡を "チャボチドリ P. curtipes" として区別していた。
基本種とは,葉が茎の下部につき,苞葉が大きく葉状になることで異なるとされる。


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