和名
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学名
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分布
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特徴
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シュスラン
[写真解説]
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G. velutina
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関東地方以西
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茎・葉は通常赤味を帯び,中脈にそって細い白線がある。 葉にビロード状の光沢があり,和名はそれを織物の繻子に例えたもの。 ミヤマウズラより暖地を好むが,常緑樹林下ではやや普通に見られる。
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ミヤマウズラ
[写真解説]
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G. schlechtendaliana
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北海道〜屋久島
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日本全国の林床で普通に見られる。葉の地模様が美しく,斑入りの個体も多数選別されている。 屋久島の個体は葉が細く,しばしば "ホソバミヤマウズラ" と呼ばれる。
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(オオミヤマウズラ)
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Goodyera sp.
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愛知県・高知県
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2008年,芹沢俊介博士によって発表された,ミヤマウズラの一型,若しくは品種とされるもの。 葉の地模様が不鮮明で,葉質はより硬質,ミヤマウズラほど花は開かず,花同士の間隔はより広い。 余談だが,なぜか同様の特徴を持つミヤマウズラが "ガクナン" と呼ばれることがある。 ガクナンはシュスランとミヤマウズラの交雑種であり,本種を "ガクナン" と呼ぶのは相応しくない。
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(ガクナン)
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Goodyera sp.
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千葉県 東北地方?
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ミヤマウズラとシュスランの交雑種。葉に両者の特徴を兼ね備える。花はミヤマウズラに近い場合が多い。 オオミヤマウズラや,主脈が太いミヤマウズラが本種と誤認されているが,実際確認されている産地は少ない。
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ヒメミヤマウズラ
[写真解説]
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G. repens
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本州中部以北
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ミヤマウズラに似るが,全体に小さく,花が白色,唇弁の内部に微毛が無い。 また,地下に細い匍匐枝を多数出し,栄養繁殖する。 本種は亜高山帯の林床に生育し,葉質・草姿・花などの雰囲気もミヤマウズラとは大きく異る。
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ベニシュスラン
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G. biflora
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関東地方以西
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花は淡紅色,長い筒状で大型で,普通1〜3個付く。葉には葉脈に沿って網目状に白い斑が入る。
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キンギンソウ
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G. procera
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屋久島以南 小笠原諸島
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高さ30〜80cm程になる大型種。葉は披針形。春から初夏にかけて,小さな花を花序に密に付ける。 花は開花直後は白色で,時間が経つと黄色に退色していく。この様子から金銀草の名が付けられた。
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ナンバンキンギンソウ (ヤエヤマキンギンソウ)
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G. rubicunda
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八重山諸島
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盛夏にやや赤みを帯びた淡褐色の花を多数付ける。 ヒゲナガキンギンソウによく似るが、側萼片の反りが小さく,葉にしわがある点。 及び花期が夏である点で区別する。
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ヒゲナガキンギンソウ
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G. longibracteata
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石垣島
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ナンバンキンギンソウによく似るが,本種は側萼片の反りが大きく,葉は滑らかで,花期は早春。 石垣島ではナンバンキンギンソウと混生することもある。
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ツリシュスラン
[写真解説]
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G. pendula
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北海道〜九州
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樹幹や岩に下垂して着生する。8月頃,黄色を帯びた白色の花を密につける。唇弁は基部が膨らみ,赤褐色。
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ヒロハツリシュスラン [写真解説]
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G. pendula var. brachyphylla
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本州中部以北
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ツリシュスランの変種。本州中部以北のものを指し,基本種よりも葉が広いことで区別する。
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ハチジョウシュスラン [写真解説]
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G. hachijoensis
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伊豆諸島
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以下3亜種(品種)の基本種。葉の中脈に沿って白色の斑が入るものを基本形とする。 花は小さく,多数が密に付き,汚白色でやや紅色を帯びる。距は黄色。
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オオシマシュスラン [写真解説]
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G. hachijoensis f. izuohsimensis
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伊豆諸島
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ハチジョウシュスランの品種。葉が無地の個体を指す。やや大型になることが多い。
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ヤクシマシュスラン
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G. hachijoensis var. yakushimensis
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九州南部・屋久島
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ハチジョウシュスランの変種。 全体にハチジョウシュスランによく似るが,葉長はより長く,4〜8cm程度になる。 模様の基本形はハチジョウシュスランと同様。 また,唇弁基部の袋状の部分が白色になる点でもハチジョウシュスランと区別できる。
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カゴメラン
[写真解説]
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G. hachijoensis var. matsumurana
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九州地方〜沖縄県
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ハチジョウシュスランの変種。 地模様が網目状になるものが基本形。基本種とは唇弁の距が白く短い点で区別できる。
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ムニンシュスラン (オガサワラシュスラン)
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G. boninensis
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父島・母島
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小笠原諸島,父島・母島の固有種。ハチジョウシュスランに似るが,葉は無地で細長い。 また,花はやや小さく,花被片は緑色,唇弁は黄緑色になる。 ハチジョウシュスランの亜種とする考えもあり,独立種として扱う必要があるのか議論されている。
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アケボノシュスラン [写真解説]
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G. foliosa var. laevis
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北海道〜奄美大島
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無地のやや小さな葉を持ち,早秋,淡紅紫色を帯びた白色の花を多数付ける。主脈・側脈はやや目立つ程度。 亜高山帯や北国にも多く自生し,シュスランの仲間としてはかなり寒さに強い部類に入る。 和名は花色を曙の朝焼けに例えたもの。名とは関係ないが,葉にも曙状の斑が入ることが多い。
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ツユクサシュスラン [写真解説]
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G. foliosa var. commelinoides
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伊豆諸島・九州南部 沖縄県
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アケボノシュスランに似るが,全体に大きく,苞の外面と萼片に腺毛がある点で区別できる。 分布はより南方に偏るため,本州以北で見つかる似た個体は,全て大型のアケボノシュスランと考えられる。
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クニガミシュスラン
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G. sonoharae
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沖縄本島 八重山諸島
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ツユクサシュスランに極似するが,花がやや平開し,萼片・側花弁がより短い。沖縄島北部に多く自生する。
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ナンカイシュスラン
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G. augustinii
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南硫黄島
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南硫黄島の固有種。 アケボノシュスランに似るが,茎下部の葉が鱗片化し,上部の葉も徐々に苞に移る。花の唇弁もより短い。 南硫黄島は唯一の立入が制限された自然環境保全地域であり,実物を見る機会はほぼ皆無。
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シマシュスラン
[写真解説]
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G. viridiflora
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屋久島以南
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葉は斜卵形〜心型で無地。背は低い。花は秋に付け,赤褐色を帯びた緑色。 唇弁が斜め上向きにとがり,側花弁は強く反り返る。
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ヤブミョウガラン [写真解説]
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G. fumata
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沖縄島北部
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沖縄島北部の限られた石灰岩地の林床に生える,国内最大級の大きさのシュスラン属。 春に赤褐色の小さな花を多数付ける。
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