サワランの個体変異
- Varieties of E. japonica -


高地性のランとして難物視されてきたサワランですが,近年は育てやすい個体も多くなってきました。
このページでは,今までに発見された,サワランの花のバリエーションを紹介します。



2013.5.19

  青森県産濃色として流通しているもの。 栽培下で増殖されたもので,とても丈夫です。 サワランは濃色花として販売されているものが多いですが,元々の花色が濃いため,余り区別はできません。 本個体もサワランとしては大分スタンダードな花です。

2014.6.6

  長野県産矮鶏濃色。 花色は上記の個体と大差ありませんが,花期や花型は大分異なります。

2014.5.22

  ピンク花。 東北地方で発見された色変わりです。 通常の個体よりも花色が薄く,柔らかい桃色をしています。

2014.5.28

  青花または紫花とも呼ばれる個体。 こちらも東北地方の産です。

2014.7.13

  群馬県にて,自生の青花。 広大な自生地のほんの一角にのみ,纏まって見られました。

2014.6.20

  酔白の唇弁に通常の斑紋が入るユニークな個体。 一般的には白紫点花と呼ばれています。 やや矮性で,花弁が淡い朱色に染まり,とても可愛らしいサワランです。
  写真の個体は愛知県のオリジナルのセルフ実生苗とのこと。 そのためか,花期が普通のサワランに比べ少々遅くなります。

2014.5.29

  唇弁が僅かに色づく白花「名古屋酔白」。 古くから栽培されています。 咲き始めは花弁に緑が乗って三色になり,非常に美しいです。 他品種に比べてやや強健。

2014.6.1

  青森県産の酔白花として入手したもの。 「名古屋酔白」と見分けがつきません。 花期も大体同じ時期です。
  酔白花は他でも数系統が選別されています。 近年北海道では純白花が発見されたそうです。

2014.5.22

  キリガミネアサヒラン。 唇弁が花弁化した,六弁花の変種です。 霧ヶ峰高原を名に冠していますが,長野県内の他の湿原でも多数確認されています。 詳しい説明はこちら

2011.5.25

  キリガミネアサヒランの純白花。 セルフ交配のビン出し苗です。


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