イソマカキラン
- E. t. f. subconformis -



2014.6.5

  南九州から奄美大島などの島嶼にかけて分布する六弁花カキラン。 通常,各花弁には唇弁の名残が見られます。 草姿はカキランよりもスラっとしており,花がないとパッと見キンランの様にも見えます。 また,自家受粉するため結実率が非常に高く,種子の発芽率も基本種と比べれば格段に良いです。 生態・外部形態共に基本種とは異なる点が多い,不思議な野生ランです。

2014.5.20

  花弁に唇弁化が見られない,完全な六弁花の個体。 千葉県及び静岡県で発見されているそうです。 六弁花カキランとして流通していることが多いですが,草姿はイソマカキランに近く,結実率も良いため,イソマカキランの一型であると思われます。

2014.5.20

2014.5.21

  イソマカキランの黄花素心花。 こちらも実生が得やすいです。

2014.6.25

2014.9.20

  自生地では主に草原に生育するそうです。 実生も似たような環境から出やすいようで,この個体もリュウノヒゲの塊の中から発生しています。 とはいえ,栽培はカキランと全く同じで問題有りません。


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