クスクスラン
- B. affine -



2014.7.1 知人宅にて

2014.7.1 知人宅にて

  奄美大島以南に分布する中型着生ラン。 肉厚の葉とオレンジ色の花が魅力的です。 栽培は容易ですが,花を見るには冬季に20℃近くまで加温して管理する必要があります。
  日光と水分を好み,分岐によって旺盛に繁殖します。 同属のシコウラン等に比べて乾燥や強光に強く,健康な株であれば直射日光下でも大丈夫です。 陽を十分に採らないと,かえって生育・花付きが悪くなります。 オススメの植え込み素材は苔球とヘゴ。 植え替えを嫌い,長いランナーをやたらに伸ばすため,鉢植えにはあまり向かないかも知れません。

2008.8.5

  クスクスランの株。 葉の大きさの割にバルブは小さいです。
  本種の偽物として "Bulbophyllum ambrosia" がよく出回っているようです。 東南アジア原産で,日本には分布のない植物ですが,何故か "奄美大島産クスクスラン" として販売されているのをよく見かけます。 バルブが葉と同じくらい大きく,花も淡紫色のため,クスクスランとは間違いようがない筈なのですが・・・
  追記(2014.11.13):後に聞いたことですが,どうやら奄美大島にて栽培品が逸出したものが採取され,それがもっとも草姿の近かったクスクスランと誤認されて,本種として流通していたそうです。 リュウキュウボウランなどと似たパターンですね。

2014.5.16 東京山草会にて

  実生苗。ランナーは短く,一見シコウランのように見えます。


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