クモイジガバチ
- L. truncata -



2013.6.1 東京山草会にて

  落葉性リパリスとしては珍しい着生種。 栽培下でも用土の水切れが悪くなると,直ぐに作落ちして枯れてしまいます。 水分環境的にはウチョウランなどに近い状態を好むようです。
  日本全国の深山に点々と分布していますが,どこの自生地でも数の少ない種です。 東北や中部,九州地方では纏まって見られる場所もあるそうですが,高い木の幹に着生しているため,自生の様子を見るのは困難を極めます。 自生地を知る方曰く,落下した樹皮や倒木から見つかることのほうが多いとのことです。
  ちなみに,普通のジガバチソウもしばしば樹幹に着生することがあるそう。 本種はそういった性質が強まり,樹上にまで至ったのかも知れません。

2013.5.30 「アルペンガーデンやまくさ」にて

  写真は全て瓶出しの実生苗。 花型には多少変異がある様子。 本種もセルフ交配での結実率が低く,種子がなかなか採れません。

2014.5.16 東京山草会にて

  瓶入りの実生苗。展示会での販売品の一つです。


BACK1 /BACK2 / TOP

inserted by FC2 system