スズムシソウ
- L. m. var. makinoana -



2014.4.12 東京山草会にて

2014.6.15 東京山草会にて

  ユニークな形の花と,情緒ある草姿を持つ,極めて人気の高い野生ランです。 北海道〜九州に分布し,場所によっては個体数も多いため,しばしば山採り品が店頭に並びます(富士スズムシと呼ばれる富士山麓の個体がポピュラーなようです)。 セイタカスズムシほどではありませんが,花色にも変化があります。

2015.4.11 東京山草会にて

2014.6.5 東京山草会にて

  他のページでも記述していますが,本種も含め,落葉性リパリスはほぼ栽培不可能です。 アリサンスズムシを除けば,10年以上維持された同一個体を私は見たことが有りません。 稀に株繁殖するという報告もありますが,株が若い時期に限られた話で,恒常的に栄養繁殖することはまず無い筈です。
  クモキリソウ以外は種子も得づらく,無菌培養の難度も少々高いものですが,近年は業者によってクロスズムシなど,一部の珍種が生産されるようになりました。 一般の趣味家にも無菌培養が浸透しつつある現在,本属の先行きも少しは明るくなってきたかもしれません。

2015.4.11 東京山草会にて

  追記(2014.4.12):株繁殖の様子。これが続けば栽培も可能になるのですが…。

2013.5.9 東京山草会にて

  スズムシソウの素心花。 セイタカスズムシに比べると,素心花の出現率は極めて低いです。 クロスズムシと対比し,アオスズムシと呼ばれることもあります。

2021.5.1

  スズムシソウの六弁花。トレードマークの唇弁がなくなって,なんとも可笑しな花です。この他にも,過去,三蝶咲きや子宝咲きなど,数多くの変異個体が発見されています。今でもどこかに残っているのでしょうか。


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