エビネの仲間  [栽培種リスト]
- Calanthe -


エビネの仲間は草姿が美しく,花色の変化に富んでいるため,古くから趣味家の収集対象とされてきました。
ウイルス病の蔓延,乱獲による自生地の消滅などにより,以前程の人気は失われましたが,今でも野生ランの代表的存在です。



和名 学名 栽培の可否 耐暑性 耐寒性 増殖率 備考
エビネ
写真解説
C. discolor 1.2 ジエビネ類は基本的に強健だが,ウイルスが大敵。
キエビネ C. sieboldii 園芸種として広く流通しているが,元々は西日本の植物。
寒さに少々弱く,凍結すると冬芽が傷むことがあるので注意。
ナツエビネ
写真解説
C. reflexa 山地性の種のため,暑さや乾燥が苦手。暖地で栽培すると花色が薄くなってしまう。
ニオイエビネ
写真解説
C. izu-insularis 交配品種が多く流通しているが,原種はかなり虚弱。
高温・低温・病害虫全てに弱い。
キリシマエビネ C. aristulifera
アマミエビネ C. aristulifera var. amamiana
オナガエビネ C. masuca 非常に強健だが,凍結すると即死。同属他種と同様,ウイルスにも侵されやすい。
ツルラン C. triplicata
ヒロハノカラン C. alismifolia
レンギョウエビネ C. sylvatica
タガネラン C. davidii var. bungoana (△) 現存個体数が著しく少ない種。各団体によって増殖が試みられている。
無菌培養は可能だが,共に特殊な環境に育つためか,非常に気難しい。
観賞価値も乏しく,栽培は研究機関に任せておくのが賢明である。
サクラジマエビネ C. oblanceolata
キンセイラン C. nipponica × 深山に生育する種。気温が高いと葉・根が傷み,数年ももたずに衰弱死する。
キソエビネ
写真解説
C. alpina ×
サルメンエビネ C. tricarinata 暖地では作が安定しない。作上がりすることもあるが,結局は衰弱死するのがオチ。
販売品は多くが採集品であるため,花が似たイシヅチエビネの栽培をお勧めしたい。


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